「災害」を含む、怪しい広告の先は「偽Appleサイト」だった

2023年夏あたりから、「災害」や「福島」のワードを含む怪しい広告が急増しています。

最近まで「福島市上空の不可解な現象」とネット検索して、《たまプロ新聞》の記事へアクセスが増えていました。不審に思った人が調べているのでしょう。

その怪しい広告をクリックしてみると、「偽Appleサポートサイト」が表れました(デバイスによって偽サイトを変えていると思います)。

警告「風」のデザインで脅されますが、無視して画面を閉じましょう。

偽者Appleサポートサイト

詐欺目的は個人情報、そしてお金

偽サイトには、次のような騙し文章やボタンが表示されました。

  • 「このサイトを離れると、お使いのMac OSが破損して脆弱なままです」
  • 電話することを促すボタン

ネット広告→偽サイト→電話または送信フォーム、という流れで騙すわけです。

実は、アクセス元情報として、閲覧側のデバイス名やWebブラウザ名などプロフィールデータ送られています。この点は通常の仕様です。

閲覧側のプロフィールデータを、単純に「お使いの<使用デバイス名>が破損して〜」と自動表示できます。「すでに個人を特定されている」と勘違いさせ、焦らせるためです。

怪しい広告が載る理由

なぜ怪しい広告が様々なサイトに載るのか?というと、広告配信サービスを利用しているからです。

本件は《Google広告》を使っていました。

最近はすぐに詐欺広告は配信停止になります(おそらくGoogleのAIが判断)。しかし、事後対処なので数回は表示されてしまうのです。

なお、《たまプロ新聞》に載る広告の多くは、同社のサービス経由です。《Googleアドセンス》はブロック機能があるので、気づくたび指定しています。

Googleアドセンス
ネットコンテンツ運営者が、広告スペースを貸すことで収益を得られるサービス[詳しく

この記事は、姉妹メディア《不安を煽るネット広告》を元に作成しました。

あなたへオススメ