ミラーレスや一眼レフは、レンズを取り替え可能です。レンズを変えることで、今までとは異なる写真を撮れます。
交換レンズの互換性はマウントごとで、カメラメーカー以外から発売されているレンズも利用できます。
- マウント(レンズマウント)
- カメラ本体とレンズの取り付けの規格。同じカメラメーカーでも複数の種類がある。
この記事では、たくさんある商品を選ぶ際に、知っていると役立つ交換レンズのタイプを解説します。
ズームレンズと単焦点レンズ
- ズーム レンズ
- 広く〜狭くまで画角を変えられる
- 単焦点レンズ
- ズームができず1つの画角
- 画角
- 写る角度。全体を写す=広い角度、遠くを写す=狭い角度。
ズームと単焦点の違いはレンズの機構の違いで、それぞれ一長一短あります。例外はありますが、一般的に次の通りです。
タイプ | 長所 | 短所 |
---|---|---|
ズーム | レンズ交換せずに、画角を変えられる | 重く大きい |
単焦点 | 写りのコスパが良い 軽く小さい | レンズ交換の手間 |
写る角度が分かる焦点距離
焦点距離の値が小さいほど、広く写せます。逆に大きい値だと、望遠鏡のように遠くを撮れます。
統一的な定義はありませんが、レンズのカテゴリーはおおむね下記の通りです。
- 標準レンズ
- 焦点距離35〜65mm
- 広角レンズ
- 焦点距離35mm未満
- 望遠レンズ
- 焦点距離65mm超
自然な遠近感の“標準レンズ”
人の視覚に近い自然なパースペクティブ(遠近によって強調される角度)で写ります。焦点距離50mm前後。
広さが伝わる“広角レンズ”
焦点距離35mm未満のレンズ。広さを伝えたい風景写真などは、広角レンズを使います。インテリア写真では24mm以下で撮影することが多いです。
遠くを写す“望遠レンズ”
遠くの被写体を写すには、画角の狭い望遠レンズを使います。近づいて撮れない動物や飛行機などに便利です。
人物写真でも威力を発揮します。距離をとれるので、普段の自然な表情を狙いやすく、背景ボケも得やすいです。
間近で大きく写せる“マクロレンズ”
被写体に近づいて撮れるマクロ レンズは、大きく写せるので花や料理の撮影でよく使われています。
マクロレンズには、広角・標準・望遠とそれぞれの商品があります。カタログの「最大撮影倍率」の値が高いほど、近づいて大きく写せます。
ちなみに、最大撮影倍率が0.5や1を超える商品がマクロレンズと定義されることが多いです。
商品名で焦点距離が分かる
交換レンズの商品名には焦点距離が含まれます(例:XF35mmF1.4 R)。これによって画角を把握できる訳です。
ただし、イメージセンサーのサイズが焦点距離と画角の関係に影響するため、カタログの仕様にある「35mm判換算」の値に注目してください。
APS-Cなどフルサイズ未満の交換レンズは、他の商品と同じ基準で比べられるように「フルサイズだったら何mm」と算出されています。例えば、『XF35mmF1.4 R』の仕様表を見ると、焦点距離の項目に「f=35mm(35mm判換算:53mm相当)」とあります。