桜を撮る6つの手法
by プロ カメラマン

昭和記念公園の満開の桜
昭和記念公園(東京都立川市ほか)、24mm・F8.0

花が咲いている桜は、撮影スキルを磨くのに最適な被写体です。カメラの位置や向きを少し変えるだけで、異なる印象の写真を撮れます。

この記事ではプロカメラマンが実践する、桜の撮影テクニック6つを紹介。

キャプションには撮影地と、焦点距離(フルサイズ判換算)・絞りを載せました。これらの設定を変えることも、写真を撮る楽しみです。

玉縄桜の葉桜
王禅寺ふるさと公園(川崎市麻生区)、35mm・F2.5

背景や前景のボケにこだわる

絵画と同じく背景は重要です。「主役」以外の表現をどうするか工夫していますが、ボケも選択肢になります。

被写体により近づき、背景をより遠くにすることが、ボケさせるコツです。

ボケの「絵柄」にも注目。上の作例でいえば、ピンクと緑のバランスや、主役を引き立つ構図を探っています。角度や位置をかすかに変えるだけで効果があります。

満開の桜の公園スナップ
菅生緑地(川崎市宮前区)、35mm・F8.0

風景として人をいれる

桜を楽しむ人は多くて撮影しにくいと感じるかもしれませんが、むしろ文化の風景として撮るのもアリではないでしょうか。

顔が判別できないくらいに写り込む分には、肖像権侵害にはなりません。

美しが丘第七公園のソメイヨシノ
近隣公園、35mm・F2.5

朝焼け夕暮れを狙う

薄雲で太陽が昇る/沈む時間帯は、光の色が豊かでユニークな作品にしやすいです。

露出補正をマイナスにすると、色が濃くなります。

渋谷の夜桜
渋谷駅前、28mm・F2.8

街の夜桜を探す

夜桜であっても都会なら、街路灯や看板などに照らされるので、三脚がなくても写せます。

ソメイヨシノの雌蕊
136mm・F2.8

アップで写す

望遠レンズやマクロ(接写)レンズを使い、桜花を大きく狙います。

大きく写すと前後のボケが強くなり、ピントを合わせるのが難しので、フォーカスはむしろマニュアルの方が楽です。

概ねのフォーカス位置を決め、体を数センチ前後させてピントを合わせます。電子ファインダー(EVF)や背面液晶で拡大表示して行う方が確実です。

メジロと満開の桜
345mm・F6.7

野鳥を狙う

早春は葉が少ないので、花を啄むメジロやヒヨドリを見つけられることが多いです。

野鳥の撮影はシューティングゲームのような難しさと面白さがあります。ファインダーを覗きながら狙う時間が長くなるので、個人的には光学ファインダーを備える一眼レフをお勧めします。