
富士フイルムは、新しいカテゴリーのコンデジ『X half』を発表しました。発売は6月下旬を予定。
X halfは「スマホでは味わえない撮影の楽しさを体験してほしい!」というカメラ好きが作ったであろう、そんなコンデジ(バッテリーを含み約240g)です。
X halfの特長は、わかりやすい動画が『デジカメ Watch』に早速アップされているので、下に埋め込みます。また、仕様は、富士フイルム 公式サイトをご参照ください。
X halfは、スマホへ逆襲した商品企画
この記事では、X halfの商品企画で感嘆したことを綴ります。
デジカメのスマホ対抗策は、イメージセンサーの大型化がメインでした。しかし、X halfは価格を下げず、逆に小型化したわけです。加えて、利用シーンが考え抜かれています。


昔の規格“ハーフサイズカメラ”が今風
愛称の「half」は、モチーフとしたハーフサイズカメラより命名。
ハーフサイズカメラとは、35mm判フィルムの1コマを約半分へ分けて2コマ扱いとするフォーマットです(上図参照)。
このため、縦構図が基本となり、『Instagram』のストーリーズや『TikTok』へそのままアップしやすいでしょう。
ちなみに、ハーフサイズカメラのフィルム機『PENTAX 17』が、ペンタックスより2024年7月に発売されています。

2つの背面液晶
背面液晶が2つに分かれているのも、合理的で斬新です。
富士フイルムの色調プリセット“フィルムシミュレーション”が、縦長画面に表示され、13種類からの切り替えが素早く行えるようになっています。
縦構図の写真と動画を1枚に
縦構図2枚を組み合わせられる「2in1」機能を備えます。例えば、作品としての写真とともに、現地の雰囲気を伝える動画を載せたら、喜ばれそうです。
FUJIFILM X-HF1は、「カメラで撮る楽しさ」を伝えてくれる新しいタイプの製品だと感じます。