はじめまして、江ノ島電鉄 公式Twitterの運営担当です。SNS上では「おはえの (๑╹ω╹๑ )」といった独特のキーワードを展開し、鉄道会社らしからぬ運営をさせていただいております。
さて、多くの方がご存じだと思いますが、江ノ電は神奈川県の藤沢から鎌倉を結ぶ鉄道会社です。起点の藤沢からご乗車いただくと、住宅地から、ノスタルジーな街並み、海岸線、山あい、そして古都鎌倉と、まるで一つの物語を見ているような路線です。
今日は、これから訪れようとする方に向けて、ご案内できればと思います。
江ノ電は1つのアトラクション
江の島や鎌倉を観光されるお客様に利用いただく機会の多い路線ですが、お越しになるお客様は「江ノ電に乗りたい」とお思いになる方もいらっしゃるようです。また、観光に来られる多くのお客様は、鎌倉を起点としたコースを楽しまれる方が多いようです。
江ノ電に乗ることが旅の目的とされているお客様には、ぜひ藤沢からご乗車いただくことをお勧めします。
ご乗車当日であれば、駅係員にお問い合わせいただくと、車両の運行予定をお伝え出来ます。江ノ電の現役車種は大きく分類して6種類、お気に入りの電車まで待ってみるのも旅の楽しみ方です。(都合により走行しない日もあります)
江ノ電随一の見どころ区間へ
藤沢からご乗車いただき、江ノ島駅周辺や、江の島を散策された後は、江ノ電でも一番のハイライト区間が待っています。
江ノ島駅を出発した電車は、龍口寺の門前を大きくカーブをしながら道路上を走行します。弊社が路面電車と表現される所以ですが、腰越の街を通り抜ける江ノ電は乗ってもよし、見てもよしのエリアです。
腰越の街並みを抜けると、目の前に海が広がり、稲村ヶ崎駅まで海岸線を走ります。電車から下車して、海岸線を散策して過ごすのも良いかもしれません。日々の生活を切り離して、物思いに耽ってみてはいかがでしょうか?
海から山へ
稲村ヶ崎駅を発車すると海岸線からは離れ、ここから極楽寺駅、長谷駅まで山に沿って走るようになります。途中には江ノ電で唯一のトンネル(隧道)があります。
明治時代に造られた電気鉄道のトンネルとしては、全国的に極めて希少な存在で、鎌倉市の《景観重要建築物等》に指定されているほか、土木学会より《土木学会選定土木遺産》としての認定をいただいております。
車内からもレンガ造りの様子を見られるほか、長谷駅側のトンネル出口には、紫陽花で有名な御霊神社があります。トンネルを抜けると終点鎌倉は目前です。
鎌倉では旅のお土産を
紫陽花で有名な長谷寺、御霊神社、大仏で知られる高徳院などが集まる長谷を出発した電車は、5分ほどで終点の鎌倉駅に到着します。
藤沢駅からは10キロ、乗り続けると34分と短い旅の終着点です。駅の先端には車止めと、カエルのオブジェがあります。『無事にカエル』などの願掛けの意味がありますが、ぜひ一度ご覧いただければと思います。効果があるかは分かりかねますが、気持ちの問題です。なんとなしに眺めていただくとよいかと思われます。
鎌倉駅構内では、土産物が並んだ『ことのいち鎌倉』があります。ちょっとしたお土産や、江ノ電グッズがありますので是非お買い求めください。この後は、皆さまの行程に合わせて、食を味わう、文化を愉しむ、思い思いにお過ごしいただければと思います。もしくは来た道を戻ってみましょう。行きにはなかった発見があるかもしれません。