富士フイルムの交換レンズは、23mmの単焦点レンズだけで3製品がラインナップされています。
- XF23mmF1.4 R
- XF23mmF2R WR
- XF23mmF1.4 R LM WR
交換レンズの豊富さが、Xシリーズ(APS-Cミラーレス)の面白さの一つです。
- APS-C
- イメージセンサーの規格(大きさ)
- 短焦点レンズ
- ズームができない代わりに、(一般的に)写りが優れている
紹介する3製品は、同じ焦点距離(映る角度)。フルサイズ換算するとおよそ35mmとなります。
仕様上の主な違いは、開放絞り(最大口径比)と防塵防滴対応(WR)の有無です。
XF23mmF1.4 RとXF23mmF2R WR
F1.4とF2.0は1段分の違いです。1段明るいと、その分シャッタースピードを上げられます。そのため、例えば暗いところでも手ブレしにくくなります。
2製品の23mmフジノンレンズで撮影しているので作例を載せます。
なお、作例は全てPhotoshop Lightroomで、明るさや色の補正済みです。
絞り | XF23mmF1.4R 高価・300g | XF23mmF2R WR 安価・180g |
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F1.4 | TAZ Cafe(横浜市) | 仕様上なし |
F2.0 | 生田緑地(川崎市) | あざみ野ガーデンズ(横浜市) |
F5.6 | 下高井戸(杉並区) | たまプラーザ駅(横浜市) |
F8.0 | 六本木(港区) | 桐蔭学園演劇部(横浜市) |
大きな描写の違いは感じない
比較した2つの交換レンズについて、絞り値としてはF2以降同じです。しかし、ボケ具合が違う、とメーカーの人より聞いたことがあります。
「人物や花など色の階調重視なら XF23mmF1.4 R、人工物でカッチとした被写体には XF23mmF2 R WR がお勧めです」とのことでした。
しかし、絞り1段の違いを除けば、描写について大きな差を、私は感じませんでした。比較を目的としていない撮影業務だからかもしれません。
同じ被写体・同じF値での比較
同じ被写体・同じF値での比較は【IVAN Joshua Loh】23mm vs 23mm vs 23mmに載っていました。なお、このレビューには、23mm単焦点のコンデジ FUJIFILM X100V も登場します。
比較用の写真を注意深く観察すると、確かにF1.4レンズの方がボケが柔らかい印象です。違いを探す目的なら気づくといったレベルではないでしょうか。
個人的には、XF23mmF1.4 R 対 XF23mmF2 R WRは、「明るさとクラッチ機構つきフォーカスリング」対「軽さと安価」だと感じます。
- クラッチ機構つきフォーカスリング
- ピントリングを前後させることで、フォーカスを手動・自動と切り替えられる