ヒーローに憧れたのは、「強さ」か?「人を助けること」か?

議論するスーパーヒーロー

ここ数年、ニュースを見ていてふと考えるのが、その「リーダー」が幼いとき、ヒーローに憧れた理由なんだったのだろう、ということ。

強いからか?
人を助けるからか?
かっこよさをどこに感じたかで、どんなリーダーになるか変わってくる気がした。

2択なのは単純化しすぎだが、プーチンやネタニヤフは絶対「強いからヒーローに憧れた」と思う。

武士と生徒

学校にいる「リーダー」の問題

国内で衝撃だったニュースは、『毎日新聞』が報じた「武蔵野東学園、卒業生らに7億円を請求 在学中に理事長を刑事告訴」。以前からこの学園の理事長について、『文春』が取り上げていたので、気になっていた。

今回のニュースは、学園長と事務長の連名で、次の“訴訟提起のお知らせ”を公式サイトに載せたこと。

『自称「武蔵野東学園を守る会」のメンバー、高等専修学校卒業生親子、週刊文春記者に対して、7億2572万円の損害賠償請求訴訟提起のお知らせ』

学校法人武蔵野東学園 お知らせ

「自称」をつけたり、実名を記載してたりするところでも異様さがわかる。しかしこの件を、Xでポストしている人は多くなかった(同じときに三笠書房の本が、大炎上している)。

ここまでトラブルが顕著なのは珍しいが、学校にいる「リーダー」のパワハラは珍しくない。私が関わった私立学校にも似たようなことがあった。

理事長や校長はもちろん、生徒に対する教員や、部活の監督や部長など、学校には「リーダー」が多い。

もちろん、パワハラする者はとんでもない。しかし、多くの人は高いポジションに就くと、同様の問題を起こす気がしている。また、立派な人だって、長い時間が経てば自制心が劣ることもあるだろう。

これに関して、『現代ビジネス』の記事「なぜ私立学校は独裁化するのか 武蔵野東学園の事案から考える“だれも助けてくれない”法制度の穴」が興味深い。

リーダーの問題に対処できるのは、“仕組み”しかないと思う。トラブルが発生したときに、どんな人たちが権能者(幹部)だかは運だから。特に私立学校は世間と距離があるので、積極的にトラブル解決のため行動すると思えない。
新しい学校や職場を選ぶときは、独裁をはじめる人を諫める仕組みがあるかチェックした方がいいだろう。