
スパイ映画『007』の全25作が、2026年10月からPrime Video(アマプラ)見放題の対象となりました。
1962年の第1作『ドクター・ノオ』から、2021年の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで配信中。
ジェームズ・ボンド(コードネーム:007)を主人公とする映画の魅力は、アクションだけでなく、音楽や美しい映像にもあります。
また、古い作品では街並みや自動車(今ではクラシックカー)も興味深いです。
主題歌は当時を代表するアーティストが担っているのも注目ポイント。上映開始5〜10分くらいでタイトルバックと共に主題歌が流れます。
この記事の目次
- ジェームズ・ボンドの映画一覧表
- 『007』と世界情勢
- 日本が登場する作品

ジェームズ・ボンドの映画一覧表
ジェームズ・ボンド(007)は作家イアン・フレミングが生み出したキャラクター。フレミングはイギリス海軍情報部で情報活動に携わっていました。
映画では、イギリスを拠点に世界各地を舞台に犯罪組織や巨大企業などとジェームズ・ボンドが戦います。
ボンド役は6名が演じてきました。
- ショーン・コネリー [下表でS]:6作品
- ジョージ・レーゼンビー [J]:1作品
- ロジャー・ムーア [R]:7作品
- ティモシー・ダルトン [T]:2作品
- ピアース・ブロスナン [P]:4作品
- ダニエル・クレイグ [D]:5作品
| タイトル | 公開年 | 主 演 | 主題歌 | 主な設定地 |
|---|---|---|---|---|
| ドクター・ノオ | 1962 | S | (インストゥルメンタル) | ジャマイカ |
| ロシアより愛をこめて | 1963 | S | マット・モンロー 『From Russia with Love』 | トルコ、ソ連圏、イタリア |
| ゴールドフィンガー | 1964 | S | シャーリー・バッシー 『Goldfinger』 | スイス、米国 |
| サンダーボール作戦 | 1965 | S | トム・ジョーンズ 『Thunderball』 | フランス、バハマ、米国 |
| 007は二度死ぬ | 1967 | S | ナンシー・シナトラ 『You Only Live Twice』 | 日本、香港 |
| 女王陛下の007 | 1969 | J | ルイ・アームストロング 『We Have All The Time In The World』 | スイス、ポルトガル |
| ダイヤモンドは 永遠に | 1971 | S | シャーリー・バッシー 『Diamonds Are Forever』 | 米国、オランダ、フランス |
| 死ぬのは奴らだ | 1973 | R | ポール・マッカートニー&ウイングス 『Live And Let Die』 | 米国、ジャマイカ、サン・モニク |
| 黄金銃を持つ男 | 1974 | R | ルル 『The Man with the Golden Gun』 | 香港、タイ |
| 私を愛したスパイ | 1977 | R | カーリー・サイモン 『Nobody Does It Better』 | エジプト、イタリア、ソ連 |
| ムーンレイカー | 1979 | R | シャーリー・バッシー 『Moonraker』 | 米国、フランス、イタリア、ブラジル、宇宙! |
| ユア・アイズ・ オンリー | 1981 | R | シーナ・イーストン 『For Your Eyes Only』 | ギリシャ、イタリア、アルバニア周辺 |
| オクトパシー | 1983 | R | リタ・クーリッジ 『All Time High』 | インド、西ドイツ、東ドイツ、ソ連 |
| 美しき獲物たち | 1985 | R | デュラン・デュラン 『A View To A Kill』 | フランス、米国、ソ連 |
| リビング・デイライツ | 1987 | T | a-ha 『The Living Daylights』 | チェコスロバキア、オーストリア、アフガニスタン、モロッコ |
| 消されたライセンス | 1989 | T | グラディス・ナイト 『Licence To Kill』 | 米国、メキシコ |
| ゴールデンアイ | 1995 | P | ティナ・ターナー 『Goldeneye』 | ロシア、キューバ |
| トゥモロー・ ネバー・ダイ | 1997 | P | シェリル・クロウ 『Tomorrow Never Dies』 | ドイツ、ベトナム、中国 |
| ワールド・イズ・ ノット・イナフ | 1999 | P | ガービッジ 『The World Is Not Enough』 | アゼルバイジャン、ロシア、トルコ |
| ダイ・アナザー・デイ | 2002 | P | マドンナ 『Die Another Day』 | 北朝鮮、韓国、キューバ、香港、アイスランド |
| カジノ・ロワイヤル | 2006 | D | クリス・コーネル 『You Know My Name』 | マダガスカル、バハマ、モンテネグロ、ウガンダ |
| 慰めの報酬 | 2008 | D | ジャック・ホワイト&アリシア・キーズ 『Another Way to Die』 | ハイチ、ボリビア、オーストリア、イタリア |
| スカイフォール | 2012 | D | アデル 『Skyfall』 | トルコ、中国、マカオ |
| スペクター | 2015 | D | サム・スミス 『Writing’s On The Wall』 | メキシコ、イタリア、オーストリア、モロッコ |
| ノー・タイム・ トゥ・ダイ | 2021 | D | ビリー・アイリッシュ 『No Time To Die』 | ジャマイカ、キューバ、ノルウェー、イタリア |
「主な設定地」は撮影した国ではなく、物語上の国・地域です。

007映画と世界情勢
映画シリーズは、公開された時代によって「脅威」として描かれるものも変化しています。
作品によっては、当時の国際情勢や社会問題を思わせる設定があります。
1960年代は東西冷戦
『ロシアより愛をこめて』では、ソ連側の女性職員と暗号機をめぐってボンドがトルコなどを駆け巡ります。
一方、『サンダーボール作戦』では架空の犯罪組織SPECTREが、NATOの核兵器を奪取。冷戦時代を象徴する核兵器が、国家間の対立だけでなく、非国家組織による脅威として描かれています。
1970年代の敵役は犯罪組織
1970年代に入ると、敵は国家だけではなくなります。
ゴールド、麻薬、暗殺、核兵器など、国境を越えて動く資金や武器、犯罪組織が敵として登場します。
1980年代、再び東西対立
1980年代には再び東西対立が前面に出てきます。『オクトパシー』や『リビング・デイライツ』では、東西ドイツ、ソ連、チェコスロバキア、アフガニスタンなど、冷戦の最前線に近い地域が舞台となります。
1990年代はソ連崩壊後の世界
冷戦終結後の1995年に公開された『ゴールデンアイ』では、旧ソ連の軍事施設やロシアが重要な舞台となります。
ここでは、かつての「ソ連対西側」という構図だけではなく、旧ソ連圏の混乱や犯罪組織などが絡み合います。
007の世界でも、冷戦が終わったことで敵の姿が変わっていきます。
2000年代はテロ、国家、資源問題
『ダイ・アナザー・デイ』では北朝鮮が物語の重要な舞台になります。
そしてダニエル・クレイグがボンドを演じる時代になると、地域の問題を取り込んでいきます。
『カジノ・ロワイヤル』では国際テロ組織の資金をめぐる戦いが描かれ、『慰めの報酬』では南米ボリビアの水資源をめぐる陰謀が物語の中心になります。
冷戦時代の「核兵器」から、21世紀には「テロ」「資源」「企業」「国際犯罪組織」へと、007が扱う脅威も変化しています。
日本が舞台の作品
日本が舞台になっているのは、1967年の『007は二度死ぬ』です。
ショーン・コネリー演じるボンドが東京や神戸、姫路城などを訪れます。丹波哲郎さん、若林映子さん、浜美枝さんら日本人俳優も出演。
なお、『スカイフォール』には、長崎県の端島(軍艦島)から着想を得た架空の島「デッド・シティ」が登場します。
