フリー素材と思ったら17万円請求される、ちょっと著作権の話

無料のフリー素材であっても利用規約をきちんと確認しないと、対価を請求されることがあります。

なお、「フリー素材」とは、ロイヤリティーフリー素材の略語として使われていることが多いです。

ロイヤリティーフリー
利用回数を制限されていない、という意味。それに対して「ライツマネージド」は利用管理されていて都度払い。
イラスト © Dan Nagasaka

「フリー素材」と検索ヒットしても、確認必須

学校教員が他人のイラストを使ったことが発覚し、賠償金を請求されたことがありました。

khb(東日本放送)の報道によると、「フリー素材」と検索して使った、とのこと。どうやら配布元の利用規約を確認していなかったようです。

Googleで「フリー素材」と検索ヒットしても、すべて同じ利用規約とは限りません。また、関係ない画像がヒットすることもありえます。

利用規約を守ることは、利用許諾してもらう代わりです。

著作権とフリー素材について

著作権は、作者(もしくは譲渡された者)の権利です。ただし、作られたものが「著作物」である場合に限られます。

著作物
思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。(著作権法 第一章第一節)

ざっくり言うと、著作権とは、作品(著作物)の扱われ方をコントロールできる権利

フリー素材のほとんどは、著作権が発生しています。そのため、利用規約のチェックが必須なのです。

「フリー」とは、必ずしも無料という意味ではないです。有料サービスもあります。

著作権フリーやロイヤリティーフリーは、価格ではなく利用回数が「フリー」ということです。

作品を大切に

著作権侵害のニュースをたまに見かけます。

著作権法を知らないとしても、他人が作ったものを許可なく、なぜ使えるのか不思議です。

特に写真やシンプルなイラストは「さっと作れる」と著作権を蔑ろにする人が多いのでしょう。

しかし、簡単なようでも、機材選定・知識・経験と時間をかけて生み出されています。

作品は大切に扱ってほしいものです。

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