近年、街でデジタルサイネージ(電子看板)を見かけることが多くなりました。テレビのような機器なので、静止画だけでなく動画も掲出することができます。
この記事では、弊所が請け負った事例をもとに、大事な広告制作の流れをガイドします。
- 発注会社
- 東急スポーツシステム株式会社様
- プロジェクトの目的
- アトリオドゥーエ二子玉川様の認知向上
- 掲出場所
- 二子玉川駅構内デジタルサイネージ(以下、サイネージ)
企画段階なら気楽にやり直せる
どんな広告制作であっても、企画フェーズの割合をできるだけ多くするのが理想です。システム業者へ依頼する前にすべき4つのことと根本部分で共通します。
本プロジェクトは、OOH(野外:Out of Home)広告の一般論と、地域・商材特有のことを両面から調べて検討するところからスタートしました。
提案と検討を繰り返す
企画フェーズは制作側だけが行うものでなく、発注側より指摘をもらい、目的を果たせる確率を上げる調整をしながら進めていきます。
具体的には次のやりとりを繰り返し、検討を重ねます。
受注側:制作会社
- 認識の提示(誤解がないかチェックのため)
- 提案
発注側:クライアント
- 逆提案
- 決定や承認
プロジェクト管理とスケジュール
他人が作ったものは、なかなか伝わらないのが常です。広告や説明書と同じように。
制作に関わる人が多いプロジェクトでは、ガントチャートなど図にすると認識してもらいやすくなります。
- 企画フェーズ
- 現況把握
- 動画要素の方向性決定
- レイアウトデザイン決定
- ビジュアルの方向性(トンマナ)決定
- 実制作フェーズ
- 静止画制作
- 動画化
- サイネージ用ファイル仕様へ書き出し
「フェーズ」に「タスク」がぶら下がります。基本的にタスクごとに発注者承認を得ます。
ドリー撮影を含むサイネージ動画
二子玉川駅構内サイネージへ掲出したのが上の動画です。
このフィットネスクラブが、どこにあるのか、が伝わることを特に意識しました。
また、ジムやプールの広さを知ってもらうため、写真ズーム編集ではなく、ドリー撮影した動画を載せています。