広報と広告は異なります。明確な定義はありませんが、一般的に下表のような違いです。
目的 | 効果が 出るまで | |
---|---|---|
広報 | 消費者との関係性作り | 長期 |
広告 | 商材の売上アップを狙う | 短期 |
ただし、制作物になると区別しにくいケースも見受けられます。
広報・広告の語源や意味
どちらも語源は英語と考えれています。「広報」と「広告」は和製語ということです。
- 広報:Public Relations
- 広告:Advertisement
広報(PR)は「消費者」との関係性づくり(例えば、信頼を得る)を目的とします。一方、広告(Ad)とは商材を宣伝する販売促進策。
だから、行政や公共機関も広報活動は行います。
人口減少の現在では、地方自治体は広報だけでなく、広告も必要なのかもしれません。
広報の手段
現在、広報の手段は多岐にわたりますが、代表的な3つを紹介します。
- ニュースリリースで、ネタ提供
- SNSは、運用目的を明確にする
- オウンドメディアで、雑誌のように伝える
ニュースリリースで、ネタ提供
広報担当者の仕事で古くからあるのが、ニュースリリース(以下、リリース)作りです。
昔、リリースを目にするのは、マスコミ関係者くらいでした。取り扱われれば、テレビ・新聞・雑誌などを介して、消費者へ伝わります。
ネット普及後の現在では、媒体の裾野が増えました。また、インフルエンサーも新しい情報を扱います。
そのため、ニッチなネタも拾われやすくなっているでしょう。
ニュースリリースは、媒体事業者へ送ったり、仲介サービスを利用したりして読んでもらいます。
SNSは、運用目的を明確にする
InstagramやYouTubeなどSNSを活用していない事業者の方が少ないと思うほど、簡単に始められます。
しかし、接客と同じような配慮が必要です。また、運用の手間に対して、効果があるか?のチェックも大切です。
SNS運用の目的は、数値化できるものが好ましいです。例えば、問い合わせ数・来店数など。値だと、運用前後の比較ができます。
フォロワーが増えることと、目的に貢献することは必ずしも一致しません。
オウンドメディアで、雑誌のように伝える
広義のブログとして、オウンドメディア(Webメディア)が含まれます。
オウンドメディアとは、いわば“自前のネット雑誌”です。ブログサービスと違い、デザイン・機能・運用を自由にできます。
検索サイトから古い投稿へアクセスされたり、体系的に構成できたりすることが、SNSにはないメリットです。
また、ある大手企業はオウンドメディアを顧客ニーズを知る手段として捉えていました。ネット上のコンテンツは、細かくアクセス状況を把握できるからです。