映画『天国と地獄』の劇中マップ、横浜市ほか

新幹線0系と特急こだま
新幹線0系と特急こだま(川崎車両株式会社 神戸本社前)

『天国と地獄』(黒澤明:監督)は1963年公開の白黒映画ですが、今の刑事ドラマ ファンにもお勧めできる名作です。

黒澤明『天国と地獄』劇中マップ,西区浅間台,酒匂川

神奈川県警の刑事ドラマ

U-NEXTで久しぶりに観て、誘拐現場の舞台が横浜市だったことを思い出しました。映画『天国と地獄』は、神奈川県警の刑事ドラマなのです。

事件発生から犯人特定まで、リアルに展開。じわじわと犯人へ迫っていく緊張感に引き込まれます。

劇中には鉄道2路線が映ります。東海道新幹線の前身にあたる特急こだまが、身代金の受け渡しの場に。また、通話の録音を手掛かりに、江ノ電沿線と特定されます。

当時、江ノ電はトロリーポールの集電装置で、特徴的な音がしました。その後、Zパンタに切り替わっています(参考:江ノ島電鉄 公式サイト)。

江ノ島 鎌倉高校前駅
鎌倉高校前駅・腰越 方面 (2011年撮影)

劇中の現場・設定地

神奈川県内の地名が、劇中やセリフに多く登場します。

ロケ地の多くは、これら設定地やその付近だったようです。

  • 浅間台せんげんだい(横浜市西区):権藤邸・誘拐現場
  • 綱島(横浜市港北区)
  • 国府津駅こうずえき(小田原市)
  • 酒匂川さかわがわ
  • 熱海駅(熱海市)
  • 腰越(鎌倉市)
  • 高校前(鎌倉市)

ちなみに「腰越」は、源義経が頼朝への手紙を書いた伝承で知られる、あの腰越!

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