
『天国と地獄』(黒澤明:監督)は1963年公開の白黒映画ですが、今の刑事ドラマ ファンにもお勧めできる名作です。

神奈川県警の刑事ドラマ
U-NEXTで久しぶりに観て、誘拐現場の舞台が横浜市だったことを思い出しました。映画『天国と地獄』は、神奈川県警の刑事ドラマなのです。
事件発生から犯人特定まで、リアルに展開。じわじわと犯人へ迫っていく緊張感に引き込まれます。
劇中には鉄道2路線が映ります。東海道新幹線の前身にあたる特急こだまが、身代金の受け渡しの場に。また、通話の録音を手掛かりに、江ノ電沿線と特定されます。
当時、江ノ電はトロリーポールの集電装置で、特徴的な音がしました。その後、Zパンタに切り替わっています(参考:江ノ島電鉄 公式サイト)。

劇中の現場・設定地
神奈川県内の地名が、劇中やセリフに多く登場します。
ロケ地の多くは、これら設定地やその付近だったようです。
- 浅間台(横浜市西区):権藤邸・誘拐現場
- 綱島(横浜市港北区)
- 国府津駅(小田原市)
- 酒匂川
- 熱海駅(熱海市)
- 腰越(鎌倉市)
- 高校前(鎌倉市)
ちなみに「腰越」は、源義経が頼朝への手紙を書いた伝承で知られる、あの腰越!
