小田急線開業時から残る向ヶ丘遊園駅の北口駅舎

向ヶ丘遊園駅北口
北口駅舎(2021年3月撮影)

「歴史や自然との調和を意識するナチュラル・レトロモダンをコンセプト」として小田急小田原線 向ヶ丘遊園駅(川崎市多摩区)のリニューアルが2018年8月から2020年4月まで行われました。レトロで新しい駅舎です。

向ヶ丘遊園駅北口駅舎
提供:小田急電鉄(2017年撮影)

開業時から残る唯一の北口駅舎

北口駅舎は、1927年(昭和2年)の小田急線開業時から残る唯一の駅舎です。リニューアル内容は、改築・外壁の塗装変更・コンコース内装塗装変更・床面の仕上げ・照明やデジタルサイネージ設置などで、原型を保存しながらの施工。

一方、南口駅舎は2019年の改築でこちらも腰折れ屋根になり、北口駅舎と同じ雰囲気になりました。

映画『耳をすませば』地球屋
©1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

『耳をすませば』地球屋も腰折れ屋根

2段階で角度が異なる天井は、腰折れ屋根やマンサード屋根と呼ばれています。ジブリ映画『耳をすませば』に登場するショップの地球屋も同じ建築様式です。ちなみにこの映画の街は、東京都多摩市にある聖蹟桜ヶ丘駅周辺がモデル(向ヶ丘遊園駅から13km離れる)。

腰折れ屋根のメリットはデザイン性に加え、雨水や雪がはけやすいことや天井裏の空間を広く保てることです。

向ヶ丘遊園駅南口
南口駅舎

生田緑地の最寄り駅

向ヶ丘遊園駅 南口から1kmで広大な公園の生田緑地に到着します。詳しくは生田緑地ガイドをご覧ください。