向ヶ丘遊園駅(川崎市多摩区)は、「歴史や自然との調和を意識するナチュラル・レトロモダンをコンセプト」に、2018年8月から2020年4月にかけて工事されリニューアルしました。
唯一、開業時から残る駅舎
小田急線開業の1927年(昭和2年)から唯一残る駅建築が、向ヶ丘遊園駅 北口駅舎。
この駅舎のリニューアル工事は、原型を保存しながらの実施。外壁やコンコース屋内の塗装・床面の仕上げ・照明やデジタルサイネージ設置など行われました。
一方、南口駅舎は2019年の改築で、こちらも腰折れ屋根へ変わっています。
参考:小田急電鉄ニュースリリース
水捌けがよく天井裏が広い
2段階で角度が変わるデザインは、腰折れ屋根やマンサード屋根と呼ばれます。
ジブリ映画『耳をすませば』に登場する店《地球屋》も同じ建築様式。ちなみに、この映画の舞台は、聖蹟桜ヶ丘駅(東京都多摩市)あたりがモデルです。
腰折れ屋根のメリットはデザイン性に加え、雨水や雪がはけやすいことや天井裏の空間を広く保てることです。