なぜ詐欺サイトに「.com」が多い?ドメインとCSR

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2026年のゴールデンウィークは、詐欺広告が非常に目立った印象です。

ひどいときには配信ブロックした30分後に、新たな詐欺広告が表れる始末でした(仕様上、掲載メディアは配信後チェック)。

実は多くの詐欺広告は、人の目にはすぐに判別できます。なぜなら、リンク先のドメインに、無意味な英数字を含むからです。

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「.jp」「co.jp」と「.com」の違い

ドメインが「〜.jp」や「〜.co.jp」の詐欺サイトは、あまり見かけません。それには理由があります。

「〜.jp」は日本国内に住所が必要(個人でも取得可)で、海外から匿名的に取得しづらいです。

特に「〜.co.jp」は日本法人でなければ使えず、他のドメインに比べると信頼性が高いと言えるでしょう。

詐欺が多い「.com」と、有名企業のドメイン

詐欺広告のリンク先ページで、「〜.com」を多数確認しています。

「〜.com」は世界で広く利用されているドメインですが、誰でも安価に取得しやすいことから、詐欺サイトに悪用されやすい面があります。

例えば、悪意ある者が紛らわしいドメインを取得して、WebサイトのURLやメールアドレスに使えます。

一方、「〜.com」を使う有名企業も少なくありません。

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<ブランド名>.comという資産

一部の企業はインターネット黎明期から世界共通の「〜.com」を、いち早く取得しブランドを築いてきました。

長年使い続けたドメインは、検索エンジンから高い評価を得やすく、企業にとっては「資産」そのもの。

しかしその資産が、詐欺サイトとの見分けを難しくしているケースがあります。

必ずしも「〜.com」が危険ということではありませんが、紛らわしいドメインを取得しやすいことも事実です。

紛らわしいURLの例

  • 【公式サイト】 https://<ブランド名>.com
  • 【詐欺サイト】 https://<ブランド名>-sale.com
  • 【詐欺サイト】 https://<フラント名>.com (※意図的な誤字)

紛らわしいメールアドレスの例

  • 【公式メアド】 info@<ブランド名>.com
  • 【詐欺メアド】 info@<ブランド名>-sale.com
  • 【詐欺メアド】 info@<フラント名>.com (※意図的な誤字)

「.co.jp」や「.jp」へ移行すべきでは?

もし日本企業の公式サイトが「〜.co.jp」や「〜.jp」へ移行すれば、紛らわしいURLやメールアドレスに対して、注意喚起しやすくなります。

ドメイン移行は「コストが膨大」「SEO(検索順位)に響く」というデメリットがあり、長年使ってきたドメインを変更することは簡単ではありません。

しかし、「〜.co.jp」や「〜.jp」への移行は、詐欺被害を減らすCSR(企業の社会的責任)の取り組みの一つとして検討の価値があるのではないでしょうか。

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