文章やデータを修正するとき、異なる文字を含んでいると一括置換できません。しかし、正規表現を使えば可能です。
正規表現に対応する主なアプリは次のとおりです。テキストエディタなら、だいたい使えます。
- Googleスプレッドシートなど
- Adobe Dreamweaver
- WordPressプラグイン Search Regex
異なる字があっても、正規表現で一括変換できる
正規表現は多数ありますが、私がよく使う書き方をひとつ紹介します。
条件付き置換の例
例えば、膨大なデータに対して次のニーズがあるとします。
- 「路線名」と「駅名」のあいだにスペースを入れる
- ただし、「路線名だけ」は対象外
ID | 元の文字列 | このようにしたい |
---|---|---|
1 | 田園都市線たまプラーザ駅 | 田園都市線 たまプラーザ駅 |
2 | 田園都市線あざみ野駅 | 田園都市線 あざみ野駅 |
3 | 田園都市線は、東急電鉄の路線 | 田園都市線は、東急電鉄の路線 |
通常の置換では、ID3が「田園都市線 は、東急電鉄の路線」となり、「ただし」のニーズを満たしません。
そんなときに、正規表現の出番です!
検索する文字列 | 田園都市線(.*)駅 |
---|---|
置換する文字列 | 田園都市線 $1駅 |
上記で、ID3が置換の対象から外れます。
置換前「(.*)」と、置換後「$1」が変数の扱いになります。
- 変数(プログラミング用語)
- その時々によって異なる値や文字列のところ。例えば「今日は(変数)曜日」と使う。
Googleスプレッドシートでの操作方法
なお、Googleアプリで正規表現の置換ができるのは、Googleスプレッドシートのみです(2024年9月現在)。
正規表現の一部をキャプチャ グループと置き換えることができます。[置換後の文字列] で「$
」のフォーマットを使用してキャプチャ グループを参照します。 注: キャプチャ グループは Google スプレッドシートでのみ使用できます。
Google ドキュメント エディタ ヘルプ
以下は、パソコンのWebブラウザで、Googleスプレッドシートを使う操作方法です。
- 上部メニュー[編集]をクリック
- [検索と置換]をクリック
- 「正規表現を使用した検索」をクリック(上図参照)
《表記ゆれリンクテキストの修正方法》へつづく