SNSをしない人にとっては、漫画『セクシー田中さん』(芦原妃名子:著)に関わるニュースがなぜ話題になっているのか不思議かもれません。NBC NEWSでも報道されました。
ネット上には誹謗中傷だけでなく、妥当な疑問や批判もたくさんあります。
反応する人が多いのは、芦原妃名子さんの権利が蔑ろになっていた、と感じるからではないでしょうか。
『セクシー田中さん』に関する報道
この件について、地上波のなかではフジテレビ『Live News イット!』がわかりやすく伝えています。現在、YouTubeで視聴可能です。
記事では、高堀冬彦さんの「悪しき風潮“著作者人格権の軽視”とは」(デイリー新潮)が丁寧。本件について「法律論に基づいて検証するべきだ」とあり同感です。
漫画家 佐藤秀峰さんは note「死ぬほど嫌でした」で、『海猿』映像化について綴っています。
それでも法律を学ぼうと思う
今回のことを知り、個人の権利は法律だけでは守られない、と暗澹たる思いになります。
物腰が柔らかい人ほど、都合よく権利侵害されることは身の回りで見かけます。侵害している組織側が、慣例だから・杓子定規にはいかないなどと「諭す」ことは珍しくありません。
だから、法律「だけ」では守ることができなくても、知識は必要なので学ぼうと思いました。
『18歳の著作権入門』などの著作がある福井健策 弁護士は次のとおり投稿しています。
何度も書きますが、日本は義務教育から大学まで16年間、恐らく一度も契約の読みかた、内容協議のしかたを教えない国です。ですが、文化芸術関係者にとって、他の業界に劣らないほど契約は大切です。
福井健策 FUKUI, Kensaku Xより抜粋