コンプライアンスはいつから「“弁護士”遵守」になったのか?

フジテレビのドラマ制作をめぐる件が話題になっている。

多くの人が興味を持つのは、身近で似たようなトラブルを見聞きしているからではないか。それほど組織内で起こり得る話だろう。

しかし、公式発表や報道を読んでみると、議論されるべき点はあるように思う。

大企業のオフィスフロア

公正さや客観性は?

次の3点は、報道であまり見えない問題点だと感じている。

責任の非対称性

個人名が広く報じられる一方で、判断する側は組織名だけで示されるというアンバランスさ。

抽象化される主語

「会社として」「専門家の評価を踏まえて」という表現では、「誰が」あるいは「どの部署」がわからず、大きな組織ほど評価責任の所在があいまいになる。

“弁護士”遵守

弁護士など専門家の助言は必要だが、そのまま採用するなら主体性が見えなくなる。

また、見解が分かれるケースにおいて、限られた専門家に依拠した結論では、客観性に疑問が残る。

Webメディア《BUSINESS LAWYERS》に、“第三者委員会”についての記事がある。専門家の役割を考える上で、次の一節が興味深い。

実は、第三者委員会が弁護士を中心に構成されるようになったのはここ数年のことです。かつては様々な分野の専門家が集まって問題の本質を検証するやり方が主流でした。

BUSINESS LAWYERS・2020年5月の記事より

関連記事