宮ヶ瀬湖
観光ガイドとダム解説(愛甲郡/相模原市)

宮ヶ瀬湖 宮が瀬

宮ヶ瀬湖(神奈川県 愛甲郡/相模原市)は、利水と治水を担う多目的ダムとして生まれた人造湖です。

利水
発電や渇水対策など
治水
川の氾濫対策

湖畔に大きな公園が複数あり、観光スポットになっています。

宮ヶ瀬湖畔エリアけやき広場
宮ヶ瀬湖畔エリア けやき広場

3エリアの観光スポット

宮ヶ瀬周辺は観光スポットとして、3つの公園が整備されています。

  • 宮ヶ瀬湖畔エリア(湖南)
  • 鳥居原エリア(湖北)
  • ダムサイト・県立あいかわ公園エリア(湖東)

公共交通によるアクセスは、本厚木駅(小田急線)または橋本駅(京王相模原線・JR横浜線)から、路線バスで1時間くらい。

宮ヶ瀬湖畔エリア

水の郷商店街では、数店舗の飲食店や土産店が軒を連ねます。

宮が瀬ダム
宮ヶ瀬ダム

高さ6位の宮ヶ瀬ダム

宮ヶ瀬湖を生んだ宮ヶ瀬ダムは高さ156mあり、堤高全国6位にランクインするのほどの巨大ダム。首都圏で最大級です。2000年竣工、2001年に運用開始。

ちなみに、横浜ベイブリッジは175m(海面〜塔頂)です。

宮ヶ瀬ダム周辺3Dマップ

宮ヶ瀬ダムと石小屋ダムの発電

宮ヶ瀬ダムは、発電の役割も担っています。その発電量は、愛川第1発電所により最大で24,200kWです。

また、副ダムとして設けられた石小屋ダム下流の愛川第2発電所は最大出力1,200kWあります。

宮ヶ瀬ダムでは愛川第1発電所及び愛川第2発電所において、年間72,474MWh(平成13年~26年の平均)の電力を供給

(中略)

これは、一般家庭約17,300世帯※が年間に使用する電力量に相当する。
※一世帯当たりの年間の電力使用量を4,200kWhとして換算

国土交通省『宮ヶ瀬ダム 定期報告書の概要』(平成27年発行)より

2万5,300戸の家庭の電気をつくります

神奈川県清川村 公式サイトより

望郷の碑 愛しき宮ヶ瀬の里 静かに湖底に眠る ともに未来を望みて 湖岸に立つ 神奈川県知事 長洲一二
望郷の碑

利水/治水と犠牲

宮ヶ瀬湖畔エリアに『望郷の碑』があります。左右の石碑には、今は湖底となった地域で暮らしていた約280世帯の住民名が刻まれています。

利水(発電や渇水対策など)や治水(川の氾濫対策)のため、故郷が水没した人々がいることを再認識させられました。

宮ヶ瀬湖畔エリア幸福の鐘

ダム完成後のまちづくり

上記で紹介した各種アウトドア アクティビティのほか、ダムの上部と底部を結ぶケーブルカー、3つのエリアを結ぶ遊覧船などが運行され、観光地の魅力を高めたまちづくりがされています。

次の文章は、宮ヶ瀬ダム開発現場で6代目所長を務めた竹村公太郎氏(当時、建設省)の著書『水力発電が日本を救う』からの引用です。

水没する村の人々が何を犠牲にしてしまうのか。事業者の自分たちに何ができるのか。

(中略)

観光業の継続のためには、水没する渓谷に代わるような観光資源が必要だった。

竹村公太郎 著『水力発電が日本を救う』より

宮ヶ瀬湖畔エリア商店街
湖畔エリア
宮ヶ瀬湖畔エリア宮ヶ瀬バス停
本厚木行き宮ヶ瀬バス停(湖畔エリア)
宮ヶ瀬湖畔エリア駐車場
湖畔エリア駐車場