相鉄線・相模鉄道・相模線の違いは?路線図とちょっと歴史の話

相鉄21000系電車

相鉄線・相鉄本線・相模鉄道・相模線の違いを調べている人へ、路線図と表で解説します。

相鉄線(神中鉄道)と相模線の路線図

相模鉄道による電車が、相鉄線

相模鉄道さがみてつどうによる3路線を「相鉄線そうてつせん」と呼ぶことがあります。

他社でいえば、東横線や田園都市線など東急電鉄の電車を「東急線」と呼ぶのと同じです。

ちなみに、相模線さがみせんはJR東日本の路線。しかし、もともとは相模鉄道でした(後述)。

現況を下表に整理します。

相鉄線相鉄本線横浜駅
(横浜市西区)
海老名駅
(海老名市)
相鉄いずみ野線二俣川駅
(横浜市旭区)
湘南台駅
(藤沢市)
相鉄新横浜線西谷駅
(横浜市保土ケ谷区)
新横浜駅
(横浜市港北区)
JR線相模線茅ケ崎駅
(茅ヶ崎市)
橋本駅
(相模原市)

なお、路線図は国土地理院の地理院地図を使って《駅ずかん》が作図しています。

相鉄3000系電車
3000系電車
国鉄63系電車が払い下げられ、1947~1965年にかけて活躍

相模線も、戦前は相模鉄道だった

相模線は、かつて相模鉄道が営業していました。相模鉄道さがみてつどう(通称「相鉄そうてつ」)が作ったから、相模線さがみせんなのです。

相模川に沿ったこの鉄道路線は、川砂利を運ぶために敷設されました(現在、一部は廃線)。

ところが、戦時中の1944年に相模線は国有化されてしまいます。

神中鉄道線から相鉄本線へ

神中鉄道じんちゅうてつどうとは、相模線国有化の前年(1943年)に、相模鉄道に吸収合併された企業です。

1933年に平沼橋駅〜横浜駅を延伸して、神中鉄道線の全区間(厚木駅〜横浜駅)が開通していました。

この神中鉄道線が、相鉄本線の元となります。

二俣川駅
二俣川駅(相鉄本線・相鉄いずみ野線)

相模鉄道の始まりと社会情勢

相模鉄道株式会社と神中鉄道株式会社が創立されたのは、1917年12月です。

1921年大正10年相模線
茅ヶ崎〜寒川〜川寒川を開業、以後延伸を重ねる
1923年大正12年関東大震災
1925年大正14年ラジオ放送開始
1926年大正15年神中鉄道線
二俣川〜厚木を開業、以後延伸を重ねる
1939年昭和14年第二次世界大戦 勃発
1942年昭和17年関門鉄道トンネル下り線開通
1943年昭和18年相模線・神中鉄道線
相模鉄道株式会社が神中鉄道株式会社を吸収合併
1944年昭和19年相模線
茅ヶ崎~橋本・寒川~四之宮を国が強制買収
1945年昭和20年ポツダム宣言受諾(終戦)

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