桐蔭学園 演劇部、高校生と中学生が書いた部活紹介

演技待機中

高校生と中学生の30名で現在活動している桐蔭学園 演劇部(横浜市青葉区)。以下の文章は生徒たちによる原文です。

掲載学年は2019年11月当時。

《たまプロ新聞》編集部
黒板メモ

目標に向かう大切な時間

川中佳子(桐蔭学園 中等教育学校1年)

私たち演劇部は高校生26名と中学生4名で毎回楽しく活動しています。

主な活動内容は発声、筋トレ、ランニングなどの基礎練習や大会の練習などです。活動日は毎週4回。大会前は毎日活動しています。

「みんなで協力して一つの作品をつくる」ことを大切に創作活動に励んでいます。部活内の雰囲気はとても明るく、笑顔が絶えないとても楽しい雰囲気です。

私はまだこの部活に入りたてですが先輩方がとても優しくてすぐに馴染むことができました。

今年は朗読劇、夏大会、秋大会を経験しました。
みんなで一つの目標にむかって一生懸命頑張っている時が私にとって一番大切な時間です。
顧問の秋庭先生も私たちをたくさんサポートして下さる優しい先生です。

是非これからも桐蔭学園演劇部をよろしくお願いします。

座談会

今年度これまでとこれから

部長 中村安璃(桐蔭学園 高等学校2年)

私たち演劇部は大会や発表会に向けて日々活動しています。

5月には新入生歓迎公演、6月には平和のための戦争展、7月には私学発表会、9月は文化祭と今日まで活動してきました。先日行われた地区大会では、念願の最優秀賞を受賞し、3年ぶりに中央大会に出場することになりました。今は10月27日の発表にむけて、稽古に励んでいます。

「みんなで協力して楽しく1つの作品をつくり上げる」ことをモットーに活動しています。作品をつくる中で、困難をともに乗り越えたり、達成感を分かち合ったりしながら部員同士が信頼関係を築いています。そのため、とてもアットホームな雰囲気です。お互いにアドバイスをし合ったり、演出案を出し合うことで仲間から学ぶことが多くあります。お互いを高め合うことのできる素敵な部活です。

部員で話し合い作り上げる

私たちはストレートプレイ、朗読劇、ミュージカルと様々なジャンルの舞台を公演してきました。
今年の演目はどれも創作の作品で、みんなで話し合いながら台本を改良したり、作品についての理解を深めました。キャラクター一人一人の歩んできた人生、バックグラウンドや性格、口調、仕草などを細かく考えて作品をつくっています。そのため、どの公演も思い出深いものとなっています。

読み合わせリハーサル

演劇活動で学べるもの

辞書で演劇は次の通り定義されています。

観客を前に俳優が舞台で身ぶりやセリフで物語や人物などを形象化し、演じてみせる芸術。舞台上である思想や感情を表現し、伝達しようとする一連の行為。

ブリタニカ国際百科事典

言葉通り、私たちは演劇を通してお客様に何かを伝えようとします。演劇は芸術でもあり、私たちの意思を伝える手段の一つでもあると思います。また、役者はその物語に登場するキャラクターになりきり、そのキャラクターの意思を伝えたり、その役として考え、行動し、発言します。つまり、そのキャラクターの人生を生きるのです。別の誰かの人生を生きることで、自分と違う考え方の人を理解することができるようになります。さらに、別の人の立場に立って物事を考えるようになるので、思考の幅も広がります。

演劇は、観ている人と演じている人を共に豊かにしてくれるものだと私は思うのです。そんな素敵なものに出逢えたことをとても嬉しく思います。また、高校生という、何かに熱中したり、多くのことから刺激を受け、学び、成長する時期に大切な仲間とともに演劇をできることにとても感謝しています。

私たちの次の舞台は10月27日、中央大会。全員で気持ちをひとつにし、最高の舞台をつくりあげます!私たちの想いがひとりでも多くの人に届きますように。そして、さらに上の大会に勝ち上がることができたら幸いです。

関連ページ