ネットの詐欺広告にご注意ください。
《たまプロ新聞》では、問題ある広告主を見つけ次第ブロックしています。しかし、広告システム上、完全に排除することができません。
先日、見つかったのは下記の通りです(当該URLはブロック済み)。
- アーノルド・シュワルツェネッガーの写真が載る広告をクリック
- 問題のないページが3秒表示
- 切り替わり、詐欺ページが表示
おそらく「2.」があることで、広告システムの事前審査をすり抜けたのでしょう。
掲載写真はイメージ
詐欺広告の特徴
100%言い切ることはできませんが、詐欺広告の特徴をあげます。
美容・ネット セキュリティ・オンラインゲームは、詐欺や悪徳業者が多いジャンルです。
有名人と無名
有名人の顔写真と、無名の企業や商材の広告は、注意が必要です。名前だけ載せているのは、さらに怪しいです。
- 例「○○さんが驚いた」
- 例「○○がダイエット成功」
異常な値引き
人気ブランドのバッグや時計など、格安表示している広告は、詐欺の可能性が高いです。
日本語が変・文章が下手
広告に載る文章がおかしいものは避けたほうが良いです。
- 例「アルバイト求人」(「募集」の誤り)
- 例「頭の頭痛がひどい」(重複)
デザインがダサい
美的センスは人それぞれなので判断が難しいですが、詐欺のクリエティブは「ダサい」ことが多いです。
分かりやすいところでは次があります。
- 改行位置がおかしい
- 微妙に揃っていない配置
- 字形が下手なフォント
- 写真が悪い(色や切り取り方など)
Google AdSense VS 詐欺師
弊所が利用している広告システムはGoogle AdSense。Googleは配信前チェックを行なっていますが、すり抜けることが多いです。
- Googleアドセンス
- ネットコンテンツ運営者が、広告スペースを貸すことで収益を得られるサービス[詳しく]
公式ブログには、次のようにあります。今後もイタチごっこが続くでしょう。
2022 年には、52 億件以上の広告を削除、43 億件以上の広告を制限、670 万件以上の広告主のアカウントを停止しました。
Google Japan Blogより
騙されないための方法
詐欺の手法を知ることは、騙されないことに繋がります。
広告と絡むWebメディアの問題について書かれたNHK出版新書『暴走するネット広告 1兆8000億円市場の落とし穴』は良書でした。
このような書籍や報道を意識することで、騙されにくくなると感じます。
また、「自分は騙されない」より、「騙されるかも」の方が役立つのではないでしょうか。