
NHKワールドを装う「注意:台風が接近しています」など詐欺広告が、2023年10月から多数配信されています。
詐欺師はGoogle広告を悪用しているため、様々なWebメディアに掲載されてしまいます。
- Google広告
- 出稿サービス。ネット検索や提携Webメディアに広告配信される。

対処は無視して「閉じる」
広告費を払ってまで行っている目的は、お金です。個人情報を得てから、別の接触で金品を狙うケースもあります。
詐欺広告をクリックしてみました。すると、ニセ“NHK番組サイト”を挟んで、ウィルス感染したかのような警告が表示(上図参照)。
こういうときの対処は、無視してウィンドウを閉じることが原則です。
ロゴでもホームページでも、デジタルデータは瞬時にコピー可能です。だから、本物と全く同じコンテンツを簡単に作れます。
経由ページを設けているのは、おそらくGoogle広告の審査逃れするためでしょう。

消費者庁が注意喚起
この件について、消費者庁が公式サイトに詳しく掲載しています。
発表ではWindowsのニセ画面が言及されていますが、Mac向けのニセ画面もあります。
ニセ画面に誘導するため、「注意:台風が接近しています」や「地震」などの詐欺広告を出稿しているわけです。
URLを見る癖を
URLは何か?と見る習慣を勧めます。
メール文やWebブラウザのアドレスバーなど、URLを見る癖をつけておくと、詐欺と気付けることがあるからです。
今回のケースでは経由ページのURLで、NHK関連でないと分かりました。
ただし、騙せる表記もあります。詐欺対策に完璧はない、と忘れないことが大事です。