
有毒植物を食用と誤認し、食中毒が発生しています。
特に春先から初夏にかけて多く発生。2024年(令和6年)には、死亡事例もありました。
なお、有毒植物を原因とする食中毒患者の約半数が60歳以上※です。
※平成30年~令和5年の植物性自然毒による年齢別発生状況(キノコ・ジャガイモ及び銀杏を除く)

食用と思ったが、有毒植物だった
有毒植物による食中毒3ケースを紹介します。
ニリンソウではなく、トリカブト(有毒)
山菜狩りで、ニリンソウ(食用)だと思ってトリカブト(有毒)を採取し、食べてしまう事例が発生。
- 食用の野草と確実に判断できない植物を採らないようにしましょう。
ニラではなく、水仙(有毒)
庭で、ニラ(食用)と誤って水仙(有毒)を採取し食べてしまう事例が発生。
- 食用の植物と観賞用植物は近くに植えず、明確に区分けして植えましょう。
- 植物の種類や名前を書いた札を立てるなど、栽培しているものがわかるようにしましょう。
- 何かを植えたら、家族にも伝えましょう。
- 植えた覚えのない植物は、食べないようにしましょう。
ギョウジャニンニク等ではなく、イヌサフラン(有毒)
有毒植物のイヌサフランを、食用のギョウジャニンニク等と誤って食べ死亡(原因は推定)したという食中毒が、2024年(令和6年)4月 北海道で発生しています。
体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を受けてください。

この記事は、神奈川県くらし安全防災局 くらし安全部消費生活課 発行『かながわ消費生活注意・警戒情報159号』を元に作成しています。
なお、写真は「挿絵」として掲載しているもので、本文とは関係ありません。
神奈川県 公式サイト『かながわ消費生活注意・警戒情報』の情報は、ご自由にコピー、回覧していただき、消費者被害の未然防止にお役立てください。PDFファイルもあります。