
深夜の横浜市、窓を叩く音がした。これは怖い話でも面白い話でもない、悲しい話。
ノックというより、枝が当たるような音。しかし風は吹いていなかった。
カーテンを開けると、丸い動物が。「たぬき!」と思って急いでiPhoneで撮影した。
しかし、iPhoneでは「アライグマ」と認識されている。調べてみると、確かにアライグマの特徴と一致する。

かわいいけど、凶暴で人に懐かない
アライグマは北アメリカ原産で、今では特定外来生物に指定されている。横浜市では増加傾向とのこと。
なぜ、野良アライグマがいるかといえば、昭和のアニメ『あらいぐまラスカル』がきっかけと言われている。
アニメを観てペットとして飼ったものの、凶暴なため捨てられ野生化したようだ。
参考:【読売新聞】ペットが捨てられ野生化、激増するアライグマ
『あらいぐまラスカル』でも、人との共存が難しいことを描いているそうだ。最終話で森に返すシーンを紹介するテレビ番組を見たことがある。
しかし、『あらいぐまラスカル』の予告編(日本アニメーションのYouTubeチャンネル)を見ると、かわいさ満載で「飼ってみたい」と多くの人が思っても不思議はない。
いずれにせよ、作品内容がどうであれ、捨てられた動物が被害側であり、ペットショップや飼育放棄した者が加害側であることに変わりはない。