
偽Facebookから「知的財産に関する確認のお願い」というメールが、2025年8月下旬に届きました。
そのメールにあるボタン[確認して対応する]のリンク先は「https://l.facebook.com/l.php〜」。しかし、メール送信元はFacebookではなく、リンク先は詐欺ページです。

Facebookの転送の仕組みを悪用
Facebookでは、投稿やメッセージに外部リンクが含まれていると、一旦「https://l.facebook.com/」を経由してから、目的サイトに転送(リダイレクト)されます。
これは、クリック数の計測や、外部サイトであることを知らせるための仕組みです。
例えば、たまプロ新聞(https://tamaplaza.news/)へ転送させるなら、次のように記述します。
すると、上図のような「このリンク先に移動してよろしいですか?」というFacebookの確認画面が表示します。
本来はFacebook上でリンクを貼ったときに使われるURLですが、例で示したとおりキーボードで記述しても同じ結果になります(2025年8月24日現在)。
この仕組みを悪用して、リンク先がFacebookであるかのように騙しているのです。
よくある詐欺の手口
「知的財産に関する確認のお願い」の他の手口としては、次の文言があります。
- アカウントを確認してください
- セキュリティ警告
- 賞品が当選しました
これらともに「https://l.facebook.com/l.php?u=〜」のリンクが送られる事例が報告されています。
安全に使うための対策
- 不審な通知やメッセージに記載されたリンクは、クリックしない
- 「https://l.facebook.com/l.php〜」の先にあるリンクが、正規ドメインかどうか確認する
- 本当に必要な手続きなら、Facebook公式アプリや公式サイトに直接アクセスする