「台風が近づいています」「ウェザーニュース」は詐欺広告

偽NHKワールド詐欺Google広告

NHKワールドを装う「台風が近づいています」や「ウェザーニュース」など表記する詐欺広告が増えています。ちなみに、話題になっている、池上彰さんや堀江貴文さんなど、著名人の写真を盗用した詐欺広告は、《Googleアドセンス》では見かけなくなりました。

Googleアドセンス
広告配信サービス。Webメディアが提携して広告スペースを貸し出す。出稿側のサービス名は《Google広告》 [詳しく

ネット広告は、詐欺誘導が珍しくないです。ご注意ください。

詐欺サイトへの誘導スクショ
ウィルス感染したかのようなニセ警告

対処は無視して「閉じる」

犯罪者が広告を出してまで行っている目的は、お金です。個人情報を得てから、別の接触で金品を狙うケースもあります。

この記事を書くにあたり、詐欺広告をクリックしてみました。すると、ニセ“NHK番組サイト”を挟んで、ウィルス感染したかのような警告が表示されました(上図参照)。

こういうときの対処は、無視してウィンドウを閉じることが原則です。

ロゴでもホームページでも、デジタルデータは瞬時にコピーできます。だから、本物と全く同じコンテンツを簡単に作れます

経由ページを設けているのは、おそらくGoogle広告の審査逃れのためでしょう。

消費者庁が注意喚起

この詐欺広告について、消費者庁が公式サイトで詳しく解説しています。

解説ではWindowsのニセ画面ですが、Mac向けのニセ画面もあります。

ニセ画面に誘導するため、「注意:台風が接近しています」「ウェザーニュース」「地震」などの詐欺広告を出稿しているわけです。2023年10月から増加しています。

URLを見る癖を

URLは何か?と見る習慣を勧めます。

メール文やWebブラウザのアドレスバーなど、URLを見る癖をつけておくと、詐欺と気付けることがあるからです。

今回のケースでは経由ページのURLで、NHK関連でないと分かりました。

ただし、騙せる表記もあります。詐欺対策に完璧はない、と忘れないことが大事でしょう。

たまプロ新聞の対応

詐欺や《たまプロ新聞》が定めるNGコンテンツを疑われる広告は、確認次第ブロックしています。

完全に詐欺と判明したものは、URLごと掲載拒否を申請。

しかし、広告配信サービスの仕様で、メディア側は事後対応しかできません。なるべく頻繁にチェックするようにしています。

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